令和7年度上期 電験三種 理論の解説と復習順 間違えた問題から見直す
令和7年度上期の理論を解いたあと、手元に残るのは できた問題 と できなかった問題 の一覧です。ここで多くの人が止まります。間違えた問題が多いほど、どこから復習すればいいか分からなくなるからです。
そこでこの記事では、令和7年度上期の理論を題材にしながら、解説を読む順番 と 復習順の決め方 を整理します。目的は、全部の問題をもう一度最初から見直すことではありません。次の1週間で何を直すかを決めることです。
公式の問題と解答は、電気技術者試験センターの 第三種電気主任技術者試験の問題と解答 で確認できます。この記事では、公式問題を確認しながら復習する前提で、問題文の転載ではなく、出題テーマの分類と復習順に絞って説明します。公式情報の確認日は 2026-04-24 です。
まず結論 復習は「取れるはずだった問題」から始める

過去問の復習では、難問から手を付けるより、取れるはずだったのに落とした問題 を最初に拾うほうが効果が出やすいです。
令和7年度上期の理論でも、見直しの入口は次の3つに分けると整理しやすくなります。
- 公式や手順を知っていれば取れた問題
- 考え方の流れが曖昧で止まった問題
- 今は保留でもよい重い問題
この順番で復習すると、今すぐ点になる部分 と 後で腰を据えてやる部分 が分かれます。
令和7年度上期 理論の問別復習表
令和7年度上期の理論は、静電気、磁気、直流回路、交流回路、過渡現象、電子回路、計測などが混ざっています。問番号順に全部を読み直す前に、次のように大きく分類すると復習しやすくなります。
| 復習分類 | 対象になりやすい問 | まず見るポイント | 次につなぐ記事 |
|---|---|---|---|
| 静電気・コンデンサ | 問1、問2、問12、問17 | 電荷、電圧、静電容量、電界の関係を取り違えていないか | コンデンサ問題の解き方 |
| 磁気・電磁力 | 問3、問4 | 磁束、起磁力、電流が作る磁界、力の向きを整理できているか | 理論公式10選 |
| 直流回路 | 問6、問7 | 合成抵抗、分流、端子間の見方、スイッチ条件を読めているか | 理論公式10選 |
| 交流・三相交流 | 問8、問9、問15 | 実効値、位相、インピーダンス、三相電力を分けているか | 交流回路とフェーザの見方 |
| 過渡現象 | 問5、問10 | スイッチ直後、十分時間後、時定数を分けて見られているか | 過渡現象で迷わない見方 |
| 電子回路・計測・単位 | 問11、問13、問14、問16、問18 | 仕組みの理解で止まったのか、公式や単位の暗記で止まったのか | 必要に応じて基礎テキストへ戻る |
この表は、正答番号を覚えるための表ではありません。どの論点を次に直すか を決めるための表です。例えば、問9や問15で止まったなら、交流回路や三相交流をまとめて戻すほうが効率的です。問5と問10で止まったなら、別々に読むより、過渡現象としてまとめて見たほうが理解しやすくなります。
復習の入口1 公式や手順を知っていれば取れた問題
最初に拾うべきなのは、難問ではなく、見たことがあるのに取り切れなかった問題 です。
例えば次のような落とし方です。
- 単位変換で崩れた
- 途中式は合っていたのに最後の計算で外した
- 交流回路や電力計算で、使う式の選択を迷った
このタイプは、理解不足というより 再現手順が安定していない ことが原因です。だから復習では、長い解説を読むより、次の3点を短く切り出すほうが効きます。
- 何の分野だったか
- どの式を使う問題だったか
- どこで判断を間違えたか
この分類に入る問題は、すぐに解き直し候補へ入れます。目安は、解説を読んだ瞬間に「これは知っていた」と感じる問題です。知識がゼロだった問題より、こうした取りこぼしのほうが短期間で点に戻りやすいからです。
復習の入口2 考え方の流れが曖昧で止まった問題
次に見るべきなのは、式は知っているのに、どの順で考えればいいか分からなかった問題 です。
理論で止まりやすいのは、単純な暗記ではなく、考える順番が要る問題です。例えば、
- 複素数とベクトルの扱い
- 交流回路の関係整理
- 等価回路や回路の読み替え
のような論点です。
この層の復習では、正答を覚えることより、解説の骨組み を拾うことが重要です。解説を読むときは、文章を全部追うより、次の3点だけメモするとかなり整理できます。
- 最初に何を置いたか
- どの式に落としたか
- 最後に何を比較したか
理論は、正解の数を増やすだけでなく、迷う時間を減らす ことが点数に直結します。
このタイプは、同じテーマの記事へ横移動すると復習しやすくなります。例えばコンデンサで止まったなら コンデンサ問題の解き方 を先に読み、交流の関係整理で止まったなら 交流回路とフェーザの見方 へ進む、という流れです。年度別の解説だけで完結させず、テーマ別の記事へ戻すと理解の穴を埋めやすくなります。
復習の入口3 今は保留でもよい問題
全部をすぐ理解しようとしないことも大切です。
過去問には、今の段階では後回しでよい問題もあります。例えば、
- 1問に時間がかかりすぎる問題
- 複数の論点が重なっている問題
- いまの基礎段階では説明を読んでも重い問題
こういう問題を最初に抱え込むと、復習が前に進みません。いったん保留箱へ置いて、先に 取れるはずだった問題 と 考え方が曖昧だった問題 を固めるほうが、結果的に全体の理解が進みます。
保留にする基準は、10分考えても解説の1行目に戻れない問題 です。保留は捨てることではありません。先に基礎と頻出型を戻してから、もう一度読むために後回しにするだけです。
解説は「問題単位」より「復習目的」から読む

年度別の解説や問題ページを使うときにありがちなのは、1問目から順番に追いかけてしまうことです。もちろんそれでも勉強にはなりますが、復習効率はあまり高くありません。
おすすめは、解説を 目的別の入口 として読むことです。
入口1 取りこぼしの修正
最初は、取れるはずだった問題だけを集めて確認します。ここで点が戻ると、学習の手応えも出ます。
入口2 頻出テーマの再確認
次に、同じ分野で止まった問題をまとめて見ます。1問単位でなく、回路 電力計算 複素数 のようにテーマで見ると、弱点がはっきりします。
入口3 次の年度へつなぐ
復習が終わったら、そのまま次の年度や近いテーマへ進みます。過去問の価値は、1年分で完結することではなく、次へつながることにあります。
復習メモは3行で十分
理論の復習でノートを作り込みすぎると、復習そのものが止まりやすくなります。まずは、間違えた問題ごとに次の3行だけ残せば十分です。
| メモすること | 書き方の例 |
|---|---|
| 分類 | コンデンサ、交流、過渡、電子回路など |
| 止まった理由 | 公式を選べなかった、条件を読み落とした、計算で崩れた |
| 次にやること | 同テーマを1問だけ解き直す、公式表を確認する、保留にする |
この3行が残っていれば、次にカコトレや参考書へ戻るときに迷いません。逆に、長い反省文を書いても、次の行動が決まらなければ復習の効果は薄くなります。
カコトレで復習順を作る意味
カコトレ(kakotre) のような過去問導線を使う意味は、単に問題を読むためだけではありません。年度や科目を切り替えながら、どの論点で止まったか を見返しやすいことにあります。
理論の復習では、1問ずつ完璧にするより、次の3つが分かることのほうが重要です。
- どの問題をすぐ直すか
- どのテーマが弱いか
- 次にどの年度へ触るか

今のデモ版でも、年度や科目で絞りながら問題と解説へ触れられるので、復習順を作る入口としては十分使えます。
令和7年度上期の理論を解いたあとなら、まずは間違えた問題を 静電気・コンデンサ、交流・三相交流、過渡現象 のように分類し、近いテーマから解き直す流れを作ってください。
まとめ
令和7年度上期の理論を復習するときは、全部を同じ重さで見直さないことが大切です。
- 取れるはずだった問題を最初に拾う
- 考え方が曖昧だった問題を次に整理する
- 重い問題は保留に回す
- 解説は、問題順ではなく復習目的から読む
- 問番号ごとに論点を分類し、テーマ別記事や次年度の問題へつなぐ
過去問の復習は、全部読むこと より 次に直す順番を決めること が先です。もし今、令和7年度上期の理論を解いたあとで手が止まっているなら、まずは問別復習表を見ながら、取れるはずだった問題を3問だけ拾うところから始めてみてください。
関連記事として、出題傾向の見方と優先順位の付け方 もあわせて読むと、復習順と全体の重みづけをつなげやすくなります。

