電験三種 理論 コンデンサ問題の解き方 過去問で見るべきポイント
コンデンサ問題は、公式を覚えているのに解き始めで迷いやすい分野です。静電容量、電荷、電圧、エネルギー、直列・並列が混ざるため、最初に何を見るかを決めないと手順が崩れます。
この記事では、電験三種 理論のコンデンサ問題で見るべきポイントを、過去問で使う順に整理します。公式を増やすより、問題文を読んだときの入口を固定することが目的です。
まず結論 コンデンサは「つながり方」「求める量」「変化」を見る

コンデンサ問題では、最初に次の3点を確認します。
- 直列か並列か
- 求める量が電荷、電圧、静電容量、エネルギーのどれか
- スイッチ操作や誘電体の挿入など、状態変化があるか
この3点が決まると、使う公式がかなり絞れます。逆に、ここを飛ばして式だけ探すと、電荷と電圧の扱いを取り違えやすくなります。
コンデンサ問題の解き方チェック表
過去問で迷ったら、次の順に確認します。公式を探す前に、問題の型を決めることが先です。
| 見る順番 | 確認すること | 使いやすい式・関係 | よくあるミス |
|---|---|---|---|
| 1 | 直列か並列か | 直列は電荷がそろいやすい、並列は電圧がそろいやすい | 直列と並列の合成を逆にする |
| 2 | 求める量は何か | Q = CV | 電荷、電圧、静電容量を同じものとして扱う |
| 3 | 合成静電容量を求めるか | 並列は足す、直列は逆数で合成 | 抵抗の直列・並列と同じ感覚で処理する |
| 4 | エネルギーを求めるか | W = 1/2 CV^2 | 電圧が変わった後の値を使い忘れる |
| 5 | 状態変化があるか | 変化前と変化後を分ける | 保存される量と変わる量を混同する |
この表を使うと、解き始めで止まりにくくなります。特に、状態変化がある問題では、最初に「何が変わらないか」を決めてから式に入ることが重要です。
直列と並列を最初に分ける
コンデンサでは、直列と並列で考え方が変わります。
直列では、同じ電荷が関係しやすくなります。並列では、同じ電圧が関係しやすくなります。過去問では、この違いを見落として式を逆に使うミスがよく起きます。
復習では、図を見たらまず、直列なのか並列なのかを言葉で説明してください。式を書く前に接続を読めるようになると、ミスが減ります。
直列では、全体の電圧が各コンデンサへ分かれます。並列では、各コンデンサに同じ電圧がかかります。この違いを先に言葉にしてから、合成静電容量へ進んでください。
求める量を先に決める
次に、何を求める問題なのかを決めます。
- 電荷を求める問題
- 電圧を求める問題
- 合成静電容量を求める問題
- 蓄えられるエネルギーを求める問題
この分類をすると、公式の選択が楽になります。たとえば、電荷と電圧のどちらを求めるかで、同じ図でも見る場所が変わります。
電荷を求めるなら Q = CV、エネルギーを求めるなら W = 1/2 CV^2 が入口です。ただし、どちらも「どのコンデンサの値か」を決めてから使わないと、別の場所の電圧や静電容量を入れてしまいます。
状態変化がある問題は前後を分ける

コンデンサ問題では、スイッチ操作、接続変更、誘電体の挿入など、状態が変わる問題もあります。
この場合は、変化前と変化後を分けて考えます。いきなり1つの式でまとめようとすると、保存される量と変わる量を混同しやすくなります。
復習では、次のように書き分けます。
- 変化前の電荷、電圧、静電容量
- 変化後に変わらない量
- 変化後に求める量
この整理を入れるだけで、難しく見える問題も手順化しやすくなります。
状態変化の問題では、変化前の値をそのまま使えるとは限りません。接続を外す、スイッチを入れる、誘電体を入れるといった操作ごとに、電荷、電圧、静電容量のどれが変わるかを確認してください。
過去問では「公式名」より「入口」をメモする
コンデンサの復習では、公式名だけをメモしても次に使いにくいです。
おすすめは、間違えた問題に対して次のように残すことです。
- 直列と並列の読み取りで迷った
- 求める量を取り違えた
- 状態変化の前後を分けられなかった
- エネルギーの式に入る前の整理が足りなかった
カコトレ(kakotre) で理論の過去問を解くときも、正誤だけでなく、どの入口で止まったかを残すと復習しやすくなります。
まとめ
コンデンサ問題は、公式暗記だけでは安定しません。
- 直列か並列かを最初に見る
- 求める量を先に決める
- 状態変化がある問題は前後を分ける
- 復習では公式名ではなく、止まった入口をメモする
- 公式は、どのコンデンサの値に使うかまで決めてから代入する
解き方を固定できれば、コンデンサ問題は得点源にしやすい分野です。まずは、式を書く前の確認手順をそろえてください。
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