電験三種 理論 フェーザ図の書き方 交流回路で迷わない基本
電験三種の理論でフェーザ図が出てくると、式より先に図で止まることがあります。電圧を右に書くのか、電流をどちらへずらすのか、進みと遅れをどう判断するのかが曖昧なままだと、交流回路の問題全体が不安定になります。
この記事では、フェーザ図をきれいに描くことではなく、過去問で迷わないために必要な書き始め方を整理します。目的は、図を見て「基準」「向き」「角度」「力率」を順番に確認できるようにすることです。
まず結論 フェーザ図は基準から書く
フェーザ図で最初に決めるのは、どの量を基準にするかです。基準が決まらないまま電圧や電流を書き始めると、進み遅れの判断が毎回ぶれます。
- 問題文で指定されている量を基準にする
- 指定がなければ電圧を右向きに置く
- 電流が進むか遅れるかを素子の性質から考える
- 角度は最後に確認する
最初から角度や三角関数を考えるより、まず基準を置く方がミスを減らせます。
フェーザ図は基準を先に決める

フェーザ図の基準は、図の出発点です。基準を右向きに置くと、他の量がそれに対して進んでいるのか、遅れているのかを比べやすくなります。
| 確認すること | 見るポイント | よくあるミス |
|---|---|---|
| 基準 | 右向きに置く量 | 電圧と電流の基準を途中で入れ替える |
| 進み | 基準より反時計回り側 | 符号だけで判断する |
| 遅れ | 基準より時計回り側 | コイルとコンデンサの性質を混同する |
| 角度 | 2つの量の開き | 大きさと角度を混ぜる |
進み遅れは素子の性質とセットで覚える
フェーザ図は暗記する図ではありません。抵抗、コイル、コンデンサで電圧と電流の関係がどうなるかを、図で確認するための道具です。
- 抵抗では電圧と電流が同相
- コイルでは電流が遅れる
- コンデンサでは電流が進む
- 直列回路では電流を基準にすると整理しやすいことがある
過去問では、問題の形によって基準にすべき量が変わることがあります。解説を読むときは、答えの式だけでなく、何を基準に図を書いているかを確認してください。
力率問題では角度と向きをセットで見る

フェーザ図が力率問題につながるのは、電圧と電流の角度差を読むためです。力率は数字だけで覚えるものではなく、電圧と電流がどれだけずれているかを見る指標です。
ここで大事なのは、角度の大きさだけでなく、進みか遅れかも確認することです。角度だけを見て符号や向きを無視すると、選択肢で迷いやすくなります。
過去問での使い方
- 問題文から電圧、電流、インピーダンスのどれが与えられているか見る
- 基準にする量を決める
- 進み遅れを素子の性質で確認する
- 必要なら角度を読む
- 最後に公式へ入る
この順番にすると、いきなり公式へ代入するより、問題文の条件を落としにくくなります。
関連記事で戻る場所を決める
フェーザの全体像を先に確認したい場合は、電験三種 理論 交流回路とフェーザの見方 に戻ってください。複素数の形で止まる場合は、電験三種 理論 複素数でつまずく理由 を先に確認するとつながりやすくなります。
力率の判断で迷う場合は、電験三種 理論 力率問題の見分け方 を合わせて確認してください。
理論つまずき診断PDFへの導線
フェーザ図で毎回止まる場合は、公式不足ではなく、基準、向き、角度のどこかでつまずいている可能性があります。後半の復習では、理論つまずき診断PDF を使って、戻るべき単元を切り分けてください。
カコトレでフェーザ問題を確認する
カコトレ(kakotre) では、過去問を1問ずつ解きながら、解説へ戻る練習ができます。フェーザ図の問題では、正解か不正解だけでなく、基準をどこに置いたかを確認してください。
まとめ
- フェーザ図は基準を決めてから書く
- 進み遅れは素子の性質とセットで確認する
- 力率問題では角度と向きを両方見る
- 過去問では公式へ入る前に図で条件を整理する

