電験三種 過去問解説の読み方|答えを写さず解き直せる4段階
過去問解説を読んだ直後は分かった気がするのに、数日後に同じ問題を解けないことがあります。多くの場合、答えの式は追えても、「問題文のどの条件を使って最初の式を選んだか」を確認できていません。
解説は答えを写す資料ではなく、自分が止まった場所を特定する資料として読みます。止まった場所 → 最初の式 → 途中の変形 → 解説を閉じた解き直しの4段階に分けます。
結論:解説を開く前に止まった場所を決める


| 止まった場所 | 解説で確認すること |
|---|---|
| 問題文 | 使う条件、与えられた値、求める量 |
| 最初の式 | その公式を選ぶ理由 |
| 途中式 | 単位、符号、式変形、計算 |
| 選択肢 | 桁、単位、問われ方との一致 |
「全部分からなかった」で終わらせず、最初に止まった1か所を選びます。
実例:2009年度理論問6を4段階で読む
2009年度理論問6は、同じ2つの抵抗を直列と並列に組み替え、抵抗値を求める問題です。
1. 問題文から条件を拾う
- 同じ抵抗
R1とR2を使う - 直列接続では30Vを加えると6A流れる
- 並列接続では30Vを加えると25A流れる
- 求めるのは小さい方の抵抗値
ここで重要なのは、直列と並列で別の抵抗を使っているのではなく、同じ2つの抵抗を組み替えていることです。
2. 最初の式を選んだ理由を確認する
直列側は回路全体へ30Vを加え、6A流れるので、オームの法則から合成抵抗は5Ωです。
30[V] ÷ 6[A] = 5[Ω]
直列接続なので、R1 + R2 = 5と置けます。
並列側も同様に、合成抵抗は1.2Ωです。
30[V] ÷ 25[A] = 1.2[Ω]
並列接続なので、R1R2 / (R1 + R2) = 1.2を使います。
3. 途中の変形を短く確認する
直列側からR1 + R2 = 5です。これを並列側へ入れると、R1R2 = 6になります。
和が5、積が6になる2つの抵抗は2Ωと3Ωです。したがって小さい方は2Ωです。
途中式をすべて写すのではなく、和が5 / 積が6までを自分の言葉で残します。
4. 解説を閉じて解き直す
解説を閉じ、次の2点だけを見て最初から式を立てます。
- 直列側から和を出す
- 並列側から積を出す
途中で止まった場合だけ、その段階へ戻ります。解説全文を最初から読み直さないことが大切です。
悪いメモと良いメモ
悪いメモ
- 正解は4番
R1 + R2 = 5R1R2 = 6
答えと式だけでは、次に同じ型が出たときの入口が残りません。
良いメモ
- 同じ2抵抗を直列・並列に組み替える問題
- 直列側は合成抵抗から和を出す
- 並列側は合成抵抗と和から積を出す
- 和と積から2つの抵抗を決める
問題文の条件と最初の判断が残っていれば、数値が変わっても使えます。
解説を読む時間を短くする3行記録
復習ノートには次の3行だけを残します。
- 止まった場所
- 次に見る条件または最初の式
- 解き直す日
例:
止まった場所:並列側の式
次に見る条件:同じ2抵抗、合成抵抗1.2Ω
解き直す日:翌日
まとめ
- 解説を開く前に止まった場所を決める
- 最初の式がどの条件から出たか確認する
- 途中式は分からなかった変形だけを見る
- 答えではなく次に使う判断をメモする
- 最後に解説を閉じて同じ問題を解き直す
まず代表問題を一度解き、どの段階で止まったかを確認してから解説を読んでください。

