電験三種 理論 三相交流の過去問パターン まず押さえる形
三相交流は、電験三種 理論の中でも苦手意識が出やすい分野です。線間電圧、相電圧、線電流、相電流、スター結線、デルタ結線が一度に出てくるため、どこから見ればよいか分かりにくいからです。
この記事では、三相交流の過去問でまず押さえたい形を整理します。細かい導出よりも、問題文を読んだときに見る順番を固定することを優先します。
まず結論 三相交流は「結線」「電圧電流」「電力」の順に見る

三相交流では、最初に次の順で確認します。
- スター結線かデルタ結線か
- 線間電圧、相電圧、線電流、相電流のどれが与えられているか
- 最後に三相電力の式へ入る
この順番を守ると、公式を選びやすくなります。いきなり三相電力の式に入ると、電圧や電流の種類を取り違えやすくなります。
三相交流の基本パターン表
三相交流の過去問では、まず次の表で型を決めます。結線と電圧電流の名前が決まってから、三相電力へ進みます。
| パターン | 先に見ること | 使う関係 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スター結線 | 線間電圧と相電圧 | 線間電圧は相電圧の √3 倍 | 電圧の名前を混ぜない |
| デルタ結線 | 線電流と相電流 | 線電流は相電流の √3 倍 | 電流の名前を混ぜない |
| 三相電力 | 線間電圧、線電流、力率 | P = √3VIcosθ | V と I が線間電圧・線電流か確認する |
| 平衡負荷 | 各相が同じ条件か | 1相分を整理して全体へ広げる | 1相分と3相分を混同しない |
| 力率つき | 有効電力か皮相電力か | 力率をかけるかどうかを判断する | 皮相電力に力率をかけないミスに注意 |
この表を使うと、暗記する公式の数を増やさなくても、入口を選びやすくなります。特に P = √3VIcosθ は、結線を無視して使う式ではなく、電圧と電流の名前をそろえた後に使う式です。
スター結線とデルタ結線を先に読む

三相交流では、結線の種類によって関係式が変わります。
スター結線では、線間電圧と相電圧の関係が重要です。デルタ結線では、線電流と相電流の関係を見ます。ここを混ぜると、計算全体がずれます。
復習では、問題図を見たら最初に、スターなのかデルタなのかを言葉で確認してください。
スター結線なら「電圧側で √3 が出やすい」、デルタ結線なら「電流側で √3 が出やすい」と覚えると、最初の判断が速くなります。ただし、丸暗記ではなく、問題文の線間・相の表示を必ず確認してください。
電圧と電流の名前をそろえる
次に、問題文に出ている電圧と電流が何を指しているかを確認します。
- 線間電圧なのか
- 相電圧なのか
- 線電流なのか
- 相電流なのか
三相交流で多いミスは、値そのものではなく、名前の取り違えです。過去問を復習するときは、数値の前に名称をそろえることを優先します。
メモでは、単に V、I と書かず、線間電圧、相電圧、線電流、相電流 まで書いてください。ここを省略すると、式は合っていても代入する値がずれます。
三相電力は最後に使う
三相電力の公式は便利ですが、最初に使うものではありません。
結線と電圧電流の整理が終わってから、三相電力の式に入ります。力率が関係する場合は、力率をどこで使うのかも確認します。
復習では、次の順にメモしてください。
- 結線
- 与えられた電圧と電流の種類
- 求める値
- 三相電力の式
三相電力では、まず皮相電力なのか有効電力なのかを分けます。力率が出ている問題では、最後に cosθ をかける位置を確認してください。
過去問では同じ型を探す
三相交流は、1問だけで完全に理解しようとすると重くなります。過去問では、同じ型を複数年度で探すほうが定着しやすくなります。
カコトレ(kakotre) で理論の問題を確認するときも、三相交流の問題を見つけたら、結線、電圧電流、電力の3点で分類してみてください。同じ分類で解ける問題が増えると、三相交流の苦手意識は下がります。
まとめ
三相交流で迷ったときは、公式を増やす前に見る順番を固定します。
- スター結線かデルタ結線かを先に読む
- 線間電圧、相電圧、線電流、相電流の名前をそろえる
- 三相電力の公式は最後に使う
- 過去問では同じ型を探す
- スターは電圧側、デルタは電流側の関係を先に確認する
三相交流は、入口を間違えると難しく見えます。まずは、結線、電圧電流、電力の順番で解く型を作ってください。
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