電験三種のB問題にどう向き合うか 捨て問にしない判断基準
電験三種の過去問を解いていると、B問題を見た瞬間に「これは難しそうだから捨てよう」と感じることがあります。問題文が長く、条件も多く、計算も重そうに見えるためです。
しかし、B問題をすべて捨て問にすると、本来取れるはずの小問まで落とすことがあります。大切なのは、B問題を解くか捨てるかの二択にしないことです。
この記事では、電験三種のB問題にどう向き合うかを、実戦で使える判断基準として整理します。問題文の転載は禁止に配慮し、公式の過去問題と解答は電気技術者試験センターの 第三種電気主任技術者試験の問題と解答 で確認する前提にします。令和7年度上期の解答PDFでは、各科目の後半に小問記号つきの解答が掲載されており、B問題は小問単位で判断する意識が重要です。確認日は 2026-04-25 です。
まず結論 B問題は「全部解く」か「全部捨てる」ではない

B問題の判断は、次の3つに分けます。
- 最初から取りに行く問題
- 小問だけ取りに行く問題
- いったん後回しにする問題
本番では、難しそうに見える問題でも、最初の小問だけは基本確認で取れることがあります。逆に、見たことがあるテーマでも、条件整理に時間がかかりすぎるなら後回しが必要です。
B問題は、問題全体の印象ではなく、小問ごとに「取れる入口があるか」を見て判断します。
B問題の判断表
B問題を見たら、まず次の表で扱いを決めます。
| 状態 | 判断 | 取る行動 | よくあるミス |
|---|---|---|---|
| 条件がすぐ整理できる | 取りに行く | 図、表、式を先に作る | 問題文を読み返し続けて時間を失う |
| 小問の片方だけ見える | 小問だけ取る | 分かる小問から解く | 全体が難しいと思って両方捨てる |
| 公式は分かるが式が長い | 時間を決めて試す | 途中で止まる基準を決める | 粘りすぎてA問題の見直し時間を失う |
| 見たことがない設定 | 後回し | 印を付けて次へ進む | その場で理解しようとして崩れる |
| 単位や条件が読めない | 後回し寄り | 1分だけ入口を探す | 単位換算で時間を使い切る |
この表の目的は、B問題を避けることではありません。取れる部分を拾い、時間を使いすぎる問題を切り分けることです。
最初の1分で見るポイント
B問題では、最初から計算に入らないほうが安定します。
最初の1分で見るのは、次の4つです。
- 何を求める問題か
- 与えられた条件は何か
- 図や回路、設備の関係を整理できるか
- 小問ごとに独立して取れる部分があるか
ここで入口が見えるなら、解きに行きます。入口が見えないなら、いったん後回しにします。
重要なのは、後回しを失敗扱いにしないことです。本番では、取れる問題を先に取り、残り時間でB問題へ戻るほうが点を安定させやすくなります。
「小問だけ取る」を選択肢に入れる
B問題で一番もったいないのは、全体が難しそうに見えたために、取れる小問まで捨ててしまうことです。
復習では、B問題を次のように分けてください。
- 小問の入口が見えた
- 小問の入口は見えたが計算で止まった
- 小問の入口がまったく見えなかった
- 条件整理だけできた
- 公式選択だけできた
このように分けると、次に何を直せばよいかが見えます。B問題は、全体を完答できたかどうかだけで振り返ると、復習が粗くなります。
後回しにする基準も決めておく
B問題対策では、解く基準だけでなく、後回しにする基準も決めておきます。
おすすめは、次の状態になったら一度止めることです。
- 求める量が分からない
- 条件を図にできない
- 使う公式が2つ以上で迷っている
- 単位変換だけで時間を使っている
- 小問の入口がどちらも見えない
この状態で粘ると、他の問題の見直し時間を削ります。B問題は、戻る前提で一度離れる判断も必要です。
時間配分の考え方は、電験三種の時間配分をどう決めるか でも整理しています。
カコトレでB問題を練習するときのメモ

カコトレ(kakotre) でB問題を復習するときは、正誤だけで終わらせないでください。
おすすめのメモは、次の3行です。
- 入口は見えたか
- 小問単位で取れる部分はあったか
- 次回は解くか、後回しにするか
この3行を残すと、B問題を「難しかった」で終わらせず、次回の判断材料にできます。
3周学習と組み合わせるなら、電験三種 過去問3周の進め方テンプレート もあわせて確認してください。
まとめ
B問題は、最初から全部捨てる必要はありません。
- B問題は、全体ではなく小問単位で見る
- 最初の1分で入口があるか確認する
- 取る問題、小問だけ取る問題、後回しにする問題を分ける
- 後回しにする基準も事前に決める
- 復習では、正誤より次回の判断をメモする
B問題で大切なのは、勇気を出して全部解くことではありません。取れる部分を拾い、時間を使いすぎる問題から離れる判断を持つことです。

