令和7年度上期 電験三種 電力の解説と復習順 どこから見直すかを決める
令和7年度上期の電力を解いたあと、点数だけを見て終わると復習がぼやけます。電力は範囲が広く、発電、送配電、変電、保護、計算問題が混ざるため、間違えた問題を問番号順に追うだけでは、次に何を直すべきか分かりにくいからです。
この記事では、令和7年度上期の電力を題材にしながら、どこから解説を読むか と 復習順をどう決めるか を整理します。問題文を丸ごと再掲するのではなく、電力で点を戻すための入口を作ることが目的です。
公式の問題と解答は、電気技術者試験センターの 第三種電気主任技術者試験の問題と解答 で確認できます。この記事では、公式問題を確認しながら復習する前提で、問題文の転載ではなく、出題テーマの分類と復習順に絞って説明します。公式情報の確認日は 2026-04-24 です。
まず結論 電力は「設備理解」「計算手順」「暗記整理」に分ける

電力の復習では、最初から全問を同じ重さで見直さないほうが進めやすいです。
令和7年度上期の電力を復習するときは、間違えた問題を次の3つに分けます。
- 設備の役割が曖昧だった問題
- 計算手順で崩れた問題
- 用語や数値の暗記が抜けていた問題
この3分類にすると、復習の入口が見えます。設備理解が弱いなら、発電所、変電所、送配電設備の役割を先に戻す。計算手順で崩れたなら、公式暗記より先に条件整理を直す。暗記の穴なら、範囲を絞って短い確認を繰り返す。復習の方向が分かれるだけで、過去問の見直しはかなり進めやすくなります。
令和7年度上期 電力の問別復習表
令和7年度上期の電力は、発電、送配電、変電機器、配電方式、電力計算が混ざっています。問番号順に読む前に、次のように分類すると、何を先に戻すべきか判断しやすくなります。
| 復習分類 | 対象になりやすい問 | まず見るポイント | 復習の優先度 |
|---|---|---|---|
| 発電方式と発電設備 | 問1、問2、問3、問4、問5、問15 | 水力、汽力、原子力、バイオマスなど、方式ごとの仕組みと用語を分けられているか | 用語の取り違えが多いなら早めに戻す |
| 変電・開閉装置・変圧器 | 問6、問14、問16、問17 | GIS、SF6ガス、変圧器容量、負荷率などを設備の役割と結びつけているか | 設備名だけで覚えているなら優先 |
| 送電線路・地中線・たるみ | 問8、問9、問10、問12 | 架空線、地中線、電線路構成、たるみ計算を区別できているか | 計算と用語が混ざるなら優先 |
| 配電方式・分散型電源 | 問7、問11 | 系統連系、単相3線式、配電方式の特徴を説明できるか | 文章問題で迷ったなら戻す |
| 電力計算・力率 | 問13 | 負荷、力率、電力損失、単位を整理できているか | 計算手順で落としたならすぐ直す |
この表は正答を覚えるためではなく、復習順を決めるための表です。例えば、問13で崩れたなら暗記整理より先に計算手順を直します。問1から問5の発電方式で複数落としたなら、発電設備の特徴を短く戻すほうが効果的です。
復習の入口1 設備の役割が曖昧だった問題
電力で最初に直したいのは、設備の役割がぼんやりしている問題です。
例えば、発電、変電、送電、配電のどの段階の話なのかが曖昧なまま解説を読むと、用語だけを追って終わりやすくなります。電力科目では、用語を覚えるだけでなく、その設備が何のためにあるのか を押さえることが重要です。
復習するときは、次のように切り分けます。
- 発電に関する問題なのか
- 送電や配電に関する問題なのか
- 変電、保護、制御に関する問題なのか
- 設備の役割を聞いているのか、特徴を聞いているのか
この整理を先に入れると、解説の読み方が変わります。正解番号だけを覚えるのではなく、設備の位置づけを確認できるからです。
設備理解で止まった問題は、1問ごとに長く調べるより、設備名 / 役割 / 問われた特徴 の3点だけを残すと復習しやすくなります。
復習の入口2 計算手順で崩れた問題
次に見るべきなのは、計算の手順で崩れた問題です。
電力の計算問題は、理論ほど式変形が中心ではない場合でも、条件の読み取りで差が出ます。送電線、変圧器、電力損失、効率、電圧降下のような問題では、最初に何を求めるべきかを間違えると、最後までずれます。
復習では、解答だけを見て終わらせず、次の3点を確認します。
- 問題文で与えられている量は何か
- 最初に置く式は何か
- 単位や百分率の扱いで崩れていないか
計算問題で必要なのは、公式を増やすことより、条件を式に乗せる順番 を安定させることです。ここが安定すると、同じ年度だけでなく次の年度にもつながります。
特に電力の計算は、力率、百分率、容量、単位のどれかで崩れやすいです。間違えた問題には、計算式を知らなかった のか、条件の読み取りを間違えた のかを必ず分けてメモしてください。
復習の入口3 用語や数値の暗記が抜けていた問題
電力では、暗記不足で落とす問題もあります。
ただし、暗記問題を全部まとめて覚え直そうとすると重くなります。まずは、令和7年度上期で間違えた問題を見ながら、どの種類の暗記が抜けていたか を分けます。
- 設備名や方式名を覚えていなかった
- 特徴の組み合わせを取り違えた
- 数値や条件を覚えていなかった
- 似た用語を混同した
この分類をしてから覚えると、単なる丸暗記になりにくくなります。特に電力は、設備の役割と用語がつながると覚えやすくなります。暗記カードを増やすより、まずは 何と何を取り違えたのか を短く残すほうが効果的です。
解説は「問番号順」より「弱点別」に読む

年度別の解説を読むとき、問1から順に読み直すだけだと、復習の優先順位が見えにくくなります。
おすすめは、弱点別に入口を作ることです。
入口1 設備理解を戻す
設備の役割が曖昧だった問題を先に集めます。発電、送配電、変電、保護のどこで止まったかを見ると、電力の全体像が戻りやすくなります。
入口2 計算手順を直す
計算で落とした問題は、答えより先に手順を見ます。与えられた条件、最初に置く式、単位変換の3つを確認すると、次に同じ型が出たときの再現性が上がります。
入口3 暗記の穴を短く埋める
暗記の穴は、範囲を広げすぎず、間違えた問題に出た用語から戻します。1回で全部覚えようとせず、次の年度を解きながら再確認するほうが続きます。
この順番で使うと、年度別記事は単なる問題一覧ではなく、復習順を作るための地図 になります。
カコトレで電力の復習順を作る意味
カコトレ(kakotre) を使う意味は、問題を読むだけではありません。年度と科目を切り替えながら、どこで止まったかを見返しやすくすることにあります。
電力の復習では、次のように使うと整理しやすくなります。
- 令和7年度上期の電力で間違えた問題を確認する
- 設備理解、計算手順、暗記整理のどれで落としたか分ける
- 同じ弱点が出る別年度や近い問題へ進む

1年分を解いて終わりにせず、次の年度へつなぐことが過去問学習では大切です。カコトレのデモ版でも、年度や科目から問題へ入り直せるので、復習順を作る入口として使えます。
電力の復習で迷ったら、まずは問別復習表を使って 発電方式、送配電、変電機器、計算問題 のどこで止まったかを分けてください。そのうえで、近い年度の同じ科目へ進むと、弱点が繰り返し出るかどうかを確認できます。
まとめ
令和7年度上期の電力を復習するときは、問番号順に全部を読み直す前に、弱点別に分けることが大切です。
- 設備の役割が曖昧だった問題を戻す
- 計算手順で崩れた問題を直す
- 用語や数値の暗記不足を短く整理する
- 解説は、問題一覧ではなく復習順の地図として読む
- 問番号ごとに発電、送配電、変電、計算へ分類して次の行動を決める
電力は範囲が広い科目です。だからこそ、全部を一度に直そうとせず、まずは 設備理解、計算手順、暗記整理 のどこで落としたかを分けてください。そこまで整理できれば、次に読む解説と次に解く問題が決めやすくなります。
関連記事として、令和7年度上期 電験三種 理論の解説と復習順 もあわせて読むと、年度別の復習順を科目横断でそろえやすくなります。

